2009年01月03日

ちょっと待った!そのくんじょう干し柿

家人は、出先で干し柿を見るたびに手に取りますが買いません。その理由は、原材料に、何だか怪しいモノがあるとのことでした。
そして、今回「無添加(無燻蒸)干し柿」なるものをゲットしましたface01

そもそも、干し柿を完全な自然食品と思っていたところに間違いがあったのですicon59

無添加干し柿


そこで気になるのが、【無燻蒸】という言葉です。
燻蒸というのは、字の如く『燻(いぶ)し蒸(む)す』ということですが、問題は『何で』ということになりますface07

それは、≪硫黄≫なのですicon77その硫黄で燻蒸するわけですが、硫黄を燃やすと亜硫酸ガスが発生します。そして残留物として、二酸化硫黄が残るのですicon88
ですから、原材料の表示に【二酸化硫黄】と併記しているのですicon77

自然食品だと思っていたのに、こんなものまで知らずに一緒に食べていたなんて・・・icon196
(※かんぴょうも硫黄燻蒸アリ)

最近では、【硫黄燻蒸】したあとに、二酸化硫黄の除去をしているところもあるようですが、それなら、初めから【無燻蒸】で行ったらと言いたいのですが、ムシの殺菌やカビ予防のために必要だとしています。

結局、日持ちがして色がきれいだから売れるということですicon197
【硫黄燻蒸】を行わない干し柿は、色が黒っぽく、さらに変色もしやすく、日持ちがしません。


もうひとつ、気になることがありましたicon66
≪たねなし柿≫という表記です。ぶどうのように薬品に漬けて種ができないようにしたものではなく、柿の種類として≪たねなし柿≫があります。ですから、まったく安全でーーーすicon97

ちなみにこの「無添加(無燻蒸)干し柿」は、生協の商品にありましたface02

試してホシガキicon56
この「無添加(無燻蒸)干し柿」であっても、阿蘇山の火口で亜硫酸ガスを吸いながら食べたら、【硫黄燻蒸干し柿】となって・・・icon95


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Posted by hamkichi at 10:30│Comments(2)食べるな!
この記事へのコメント
記事拝見。
家に四本の古木あり。干柿作りは20年になる。毎年知人のために作っている。さて、燻蒸についてやらない方が良いという意見に注目した。
今年は晴れが多く、乾燥して、全くカビが生えない干柿作りには最高の年です。こんな年は初めて。
しかし、毎年カビには悩まされる。
商業化した場合は燻蒸は必要かも。安全を犠牲にして商品を安定供給するためです。
我が家は、熱湯消毒もやらず、燻蒸もなし。揉むこともしない。
肝心な点は、程良く熟れた柿を取ったその日に柿剥きする点。
熟れ過ぎてもダメ。早すぎてもダメ。そのため二週間かけて取ります。
我が家の干柿ほど美味い干柿はあまりない。数年前、四国の丸亀で小さな八百屋で売っていた干柿が我が家の干柿と同じくらいに美味しかった。多分四国の農家が我が家のやり方と同じように作った。
剥いて干す。紐をずらしてカビを予防する。三週から四週で、表面がほどよく乾燥して、耳朶くらいの硬さになったら取り込み冷凍保存します。
毎年1500から1900作りますが、今年は20年来の不作で、700個しか作れなかった。
ご興味あるなら返信下さい。ah4s
Posted by M at 2013年11月27日 03:28
こんにちは、記事を読ませて頂いて、少し気になったのでメッセージ送らせていただきます。
当方、農業、主に果樹の栽培を勉強しているものです。

「ぶどうのように薬品につけて種無しにしているわけではない」という文がありましたね。
ぶどうは種をなくすために、確かにある液体をつけています。
あの液体の正体は薬剤ではなく「植物ホルモン」になります。ありとあらゆる植物に自然に含まれている成長ホルモンで、もちろん種ありのぶどうにも含まれています。
植物ホルモンはどの時期に分泌されるかによって、同じホルモンでも効果が変わります。そのしくみを応用したものが、種無しぶどうの生産になります。

人間の体には影響ありませんし、無処理のぶどうと比べてもホルモンの量の差もないそうです。
基本的にどの野菜・果物にも含まれている植物ホルモンです。もし身体に影響が出たら、その人、実は植物だったんでしょう。


農業の分野を勉強する者として、農薬などの課題は頭の痛いところではあります。しかし、なかなか「無農薬・無添加なら安全」という訳でもないのです。
例えば、稲なんかはよく病気にかかります。原因の多くはカビ菌。それを食べたら、当然身体によくないですよね。カビを食べるとガンのリスクが上がるらしいですから。
それを防ぐために、農薬でカビを防ぎます。農薬と言っても、ただ綺麗なものを収穫するために虫除けで撒いている、という訳ではないのです。
また、「無農薬栽培」で育てられたとある野菜を詳しく調べてみると、細胞がとても脆くなっていたそうです。
原因は肥料。品質の悪い堆肥を使用したことが原因だったそうです。
品質と言っても、堆肥の原料のことではありません。その堆肥、微生物ではなくカビが分解していたそうで。それを使って育てた野菜の細胞はボロボロ。それを人間が食べたら…………???

このように、必ずしも無農薬が安全と言う訳でもないのです。
もちろん無農薬・無添加であるにこしたことはないでしょう。ですが、みなさんに安全を提供するために農薬や添加物を入れることもある、ということを知っておいて頂きたいと思います。
ただ見た目がきれいなものを作って、収益をあげるためではないのです。


拙い長文、失礼しました。

もっとも、農家目線からすると「有機野菜」「無農薬栽培」を選んでいただいた方が、単価が高くて収益上がるから有難いんですけどね!
Posted by ちあき at 2018年11月02日 01:31
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