2009年02月25日

大西暢夫さん-デイケアで遺影撮影

大西暢夫さんは最近では、デイサービスセンターで遺影の撮影をしているそうですicon207
もちろん生前の頃に撮影をして、生きている状態でみんなに遺影の写真だということで見せているということです。

デイサービスセンターの職員の方々が、2ヶ月、3ヶ月でどんどん変わっていってしまうので、職員の方々の歴史に残っていかない現実があって、ああいうおじいさんやおばあさんがいたということを残そうじゃないかということから遺影を撮るようになったそうですicon59

デイサービスセンターに簡易スタジオを作って貰って、そこにお年寄りたちをひとりひとり連れてきて貰って、約1時間のインタビューをするそうです。icon59

「ほとんどの人が認知症なんですけれども、そういうことを全然感じさせないぐらい、その人たちの話に僕もはまってしまうんですね。それは、やっぱり僕の知らない世代に生きてきた人たちの話だから、目から鱗の話で、認知症とかそういうことは次の話で、その人にぞっこんになって聞いているというのがこの遺影のプロジェクトなんです」

撮影


「現在、このデイサービスセンターに60人の写真がずらっと展示されていて、皆さんが毎日のように、同じ敷地内ですので見に来てくれます。だけれども、『これは、いつ撮ったんやー』と毎日言うんですね。撮ったことは忘れているんですけども、毎回毎回、これは、いつ撮ったんだ、こんな話をその時にしてくたよ、という話をしたら、『そうか、そうか』と一周すると、また同じことを繰り返すんです」face01

「そこの写真展会場はサロンのようになっていてみんなの友達の遺影の写真を見ながらお茶を飲んでいて、あーあの人はもう亡くなったのかと言いながら、じつは隣で生きていて、しゃべっているんですけど、だけどれも自分の写真も貼ってあって余計にややっこしい世界になっているんですけど、デイサービスセンターの人とそういう空間づくりを作っていきたいという希望があって、今ようやく実現しています」face02


この模様は、昨年の2月にNHKテレビ-ドキュメントにっぽんの現場「明るい遺影」で紹介されましたicon13


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Posted by hamkichi at 11:11│Comments(2)徒然なる
この記事へのコメント
母が亡くなって、一番困ったのが「遺影」でした。
写真嫌いの母でしたので、数少ない写真の中から選ぶの大変でした。

正面を向いて、親指ほど、顔に影やら人が重ならない・・・ね。
なかなかないものです。
でも、十ン年前に娘と一緒に写っている良い表情の写真があったので助かりました。

この活動は、とても素敵な活動ですよね。
いくら認知症でも、自分の顔hわかるんですもの。
何もない空間ではなく、人寄り合える空間を作ったデイサービスセンターも素敵です。

良いお話をありがとうございました。
Posted by 祭 at 2009年02月25日 16:11
祭 サマ

通常「遺影」は前もって用意していませんから、そのようなことが多々ありますね。

この写真を「遺影」にしてくださいと写真屋さんに持っていくと、人物だけをトリミングしてうまく処理してくれます。
当時は驚きましたが、今ではパソコンを使って自分でもできます。

だからといって、まだ「遺影」を作る気はありません・・・。
Posted by hamkichihamkichi at 2009年02月25日 18:20
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