2009年01月29日

悲しみに橋をかける・2

悲しみに橋をかけるの続きです。


橋本洋子先生の病院では、赤ちゃんが亡くなったときには、ご家族とのお別れの会をするそうです。

こういう例を紹介しておられました。
赤ちゃんが亡くなり、そのお別れの会にはお母さんとお父さん、そして2歳になるお兄ちゃん。
ご両親は、この子はきっと、何のことかわからなくて、じっとしていないでしょうから絶対に無理です、と固辞されたとのことです。

すると、橋本先生は、そのときは私がこのお兄ちゃんの面倒をみますから、ご一緒しましょうと促したそうです。
そして、ご両親とともにこのお兄ちゃんはお別れの会に加わったそうです。

いつもはバタバタと騒ぎまわっているこのお兄ちゃんもやっぱりわかるんですね。
自分も一緒に赤ちゃんを抱かせて貰ったりして、ベロベロバーなんかをやったりして、赤ちゃんとの最後のお別れをしたそうです。


ここでは、基本的にご自分たちで亡くなった赤ちゃんの亡骸をご自宅へ連れて帰って貰うそうです。
そのときも、お母さんが亡くなった赤ちゃんを抱っこして、そして、お父さんがお兄ちゃんを抱っこしてその場から離れていきました。

きょうだい


そのときに、お兄ちゃんが橋本先生のほうをくるっと向いて、『バイ、バイ』と言ってくれたそうです。
そのことを橋本先生は、その子が『僕のことを、一丁前にあつかってくれて、ありがとう』と言ったように思えたそうです。


世の中の人は、小さい子どもに死を触れさせることは、その子どもに傷が残るんじゃないかといわれます。でも、本当にちゃんとした配慮の中で、しっかりと守られた中で家族とともに看取っていくといのはとても大切な体験だと私は思っています。
そいうふうに、橋本先生は小さい子供さんにも〈悲しみに橋をかける〉ということの大切さを説いておられましたface01


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Posted by hamkichi at 11:11│Comments(0)徒然なる
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