2009年02月02日

モンサント社-世界穀物種子市場支配の野望

遺伝子組換え作物の栽培面積は毎年、10数%拡大しています。

前回書きましたが、新興市場国、開発途上国では確かにその恩恵は受けています。
そして、その拡大はある意味汚染拡大といえます。

一度、遺伝子組換え作物を作付すると、その土地では非遺伝子組換え作物を作ることができないからですicon67
私たちは、壮大なる人体実験を受けているわけです。何十年や先、何百年先になって遺伝子組換え作物は失敗だったと結論を出してからでは遅いのです。


そういった種子を作ったアメリカの巨大バイオ企業がモンサント社なのです。
除草剤「ラウンドアップ」として世界的に有名で、ベトナム戦争で武器として使用された枯葉剤を作った会社でもあります。
そんな会社が作った作物を私たちは口にしているのですicon196

枯れ葉


極端な話をいうとモンサント社は、除草剤を売るために遺伝子組換え作物種子を作ったのではないかと思われます。
たとえば、モンサント社には除草剤に強い遺伝子組換え作物があります。

その遺伝子組換え作物は、モンサント社の除草剤を使用しても枯れることはありませんが、他社の除草剤を使用すると枯れてしまいます。ですから、とうぜんのように抱き合わせでも販売されています。

しかも、その種子は1粒ずつ管理されていて、農家は余った種子は返却しなくてはならなく、次回のために保存することは禁じられています。その契約を破った農家は、容赦なく訴えられて賠償金を請求されます。

ところが、モンサント社と契約をしていない農家が訴えられることもあります。この訴えられた農家の畑に、モンサント社の遺伝子組換え作物が混じっていたからです。それが、どういう経緯でそうなったのかは不明のまま、事実としてモンサント社の遺伝子組換え作物があるために、裁判所はこの農家に莫大な賠償金の支払い命令を下しました。


さらに、モンサント社の遺伝子組換え作物の種子は発展をとげ、1代限りで自滅するものもあるのですicon95
農家がこっそりと、自家採種しても2代目は育つことがないのです。
種子がこれほどまでに管理されて、その種子で作物を作付すれば、もうその畑ではその種子を使い続けていかなくてはならなくなるのです。

このアメリカの巨大バイオ企業が世界の穀物種子市場を支配していこうという計画が見え隠れします。
理不尽なモンサント社の主張をアメリカ国家が黙認、容認し、やがて、世界がそれに続こうとしています。

強者の都合のよい論理の押し付けは何としても避けたいところですicon197


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