2009年05月26日

水俣は遥かになりて・9

いわれなき差別と偏見


     水俣病患者は雨戸を閉め切り家に閉じこもった・・・
     口と鼻を覆い家の前を走り抜ける人々・・・
     その雨戸に石が投げ付けられた・・・
     共同の井戸も使えない・・・
     親戚の行き来も途絶えた・・・
     親戚に水俣病患者がいると縁談は破談・・・

恐怖



同じ水俣地区でも、漁村地区に対する差別は甚だしいといえる。
しかし、漁村地区でなく、水俣病患者でもない子どもが部活試合などで県外へ行くと『水俣病が来た』と言われる。
 「差別する者もまた、外では『水俣もん』と差別されていた」


水俣病だと分かれば、仕事も生活もできなくなると恐れ!
現実に、今持って、差別や偏見を恐れ、いまだに自分が被害者であると名乗ることのできない「潜在患者」がいる。


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Posted by hamkichi at 12:12│Comments(0)水俣病
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